2022年3月【Variscite】ヘテロジニアス（異種）マルチプロセッサシステムでの非対称マルチプロセッシングに付いてご説明します。

著者：David Kauschke, Mixed Mode GmbH

OpenAMPを使用したi.MX8Xでの実用的な例を使用した非対称型マルチプロセッシングの実装

ヘテロジニアス（異種）マルチプロセッサシステムオンチップ（MPSoC）は、その高性能、
低コスト、およびエネルギー効率により、近年、産業用アプリケーションで益々人気が
高まっています。特に、色々なオペレーティングシステムを実行する多くの様々な
統合プロセッサを使用すると、複数の課題が発生します。このアーキテクチャは、
非対称マルチプロセッシング（AMP）とも呼ばれます。 2つの最大の課題は、ライフ
サイクル管理（L​​CM）とプロセス間通信（IPC）です。

この記事では、異種MPSoCの設計と様々なオペレーティングシステムの使用について
説明します。フレームワークは、2つの課題に対する提案されたソリューションとして
選択されます。続いて、VarisciteのVAR-SOM-MX8X SOMを使用して、ARMの
Cortex-A35にLinuxが組み込まれたNXPの i.MX8XMP SoCおよびARMのCortex-M4に
FreeRTOSで選択されたOpenAMPフレームワークを使用して開発されたAMPシステムの
実装について詳しく説明します。 実装されたシステムを評価するために、i.MX8Xの
レイテンシー時間が測定されます。結果は、とりわけ、RTパッチを使用した場合の
LinuxユーザースペースからFreeRTOSまでの最大遅延が628 µsであることを示しています。
この結果から、プロセッサ間のIPCはソフトリアルタイムに適していると結論付ける
ことができます。