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これまでに、ほとんどのエンジニアはセキュアブートとそれを使用する利点に
ついて聞いたことがあるでしょう。ただし、ドキュメントを簡単に確認した後、
セキュアブートは複雑すぎて時間がかかるように見え、将来的には便利なもの
として取って置かれます。この事はお馴染みなじみでしょうか?
VarisciteでのセキュアブートとYoctoの統合により、Varisciteのi.MX8ベースの
製品でセキュアブートを有効にすることがこれまでになく簡単になりました。
Yoctoビルドシステムの外部でイメージを手動でビルドして署名するには多くの
手順が必要で、また人為的エラー発生の可能性があります。しかし、Yoctoを
使用してイメージの署名を自動化すると、時間が節約され、簡単に再現でき、
多くの開発者に配布でき、また必要なlocal.confでの構成はわずかで済みます。
Q.セキュアブートとは何ですか? なぜそれを使用する必要がありますか?
セキュアブートは、製品のブートイメージとオペレーティングシステムを
認証するプロセスです。これにより、製品で実行されているソフトウェアが
本物であり、サードパーティによって変更または置き換えられていないことを
信頼できます。特に、これにより、製品が再利用されたり、悪意のある
ブートソフトウェアやオペレーティングシステムソフトウェアに感染したり
するのを防ぐことができます。
Q.それはどのように機能しますか?
i.MX8(i.MX8Qおよびi.MX8X)およびi.MX8M(i.MX8M、i.MX8M Mini、
i.MX8M Nano、およびi.MX8M Plus)SoCファミリには、セキュアブートを
有効にするオプションのハードウェア機能があります。 i.MX8Mファミリは
High Assurance Boot(HAB:高保証ブート)機能を備えており、
i.MX8ファミリはAdvanced High Assurance Boot
(AHAB:先進的高保証ブート)機能を備えています。各ファミリの
アーキテクチャはわずかに異なりますが、どちらも同じ最終結果を達成します。
HAB/AHAB認証は、公開鍵暗号に基づいています。認証は、RSA鍵ペアで
あるスーパールート鍵(SRK)を使用して行われます。ブートイメージは、
秘密鍵を使用してオフラインで署名されます。結果として得られる
署名付きイメージは、対応する公開鍵を使用してi.MXプロセッサで
検証されます。公開鍵は最終的なバイナリに含まれ、公開鍵のハッシュは、
信頼のルートを確立するために、SoCのOne-Time Programmable e-fuses
でプログラムされます。
最初のブートイメージは、i.MX ROMブートローダーによって認証されます。
次に、各イメージはHAB/AHAB APIを呼び出して次のイメージを認証し、
信頼チェーンを確立します。
Q.どうすれば始められますか?
VarsiciteのYoctoレイヤーであるmeta-variscite-habを使用すると、
製品でセキュアブートの使用を簡単に開始できます。一般的なプロセスは
次の通りです。
Varisciteのwikiガイド「”Build Yocto from Source Code”:
ソースコードからYoctoをビルドする」に従って、Yoctoビルド環境を
セットアップします
・NXPのコード署名ツール(CST)をダウンロードする
・CSTを使用して、公開鍵インフラストラクチャ(PKI)ツリー
を生成します(これは一度だけ行う必要があります。)
・conf/local.confで顧客固有の情報を使用してmeta-variscite-hab
を構成します
・bitbakeを使用して、署名されたSDカードイメージを作成します
・U-Boot:SRK公開鍵ハッシュを使用してi.MX SoC e-fusesを
プログラムします
・U-Boot:hab_statusまたはahab_statusを実行して、署名された
イメージを確認します
・U-Boot:専用のSoC e-fuseに書き込んでデバイスを閉じます
ステップバイステップの完全なウォークスルーについては、該当する
Variscite SoMのソフトウェアwikiにアクセスしてください。
DART-MX8M-PLUS / VAR-SOM-MX8M-PLUS
DART-MX8M-MINI / VAR-SOM-MX8M-MINI
VAR-SOM-MX8M-NANO
DART-MX8M
VAR-SOM-MX8 / SPEAR-MX8
VAR-SOM-MX8X
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